J-FOOT Jr.SCHOOL つかしん blog

尼崎・伊丹つかしんの子どものサッカー/フットサルスクールJ-FOOT Jr.SCHOOL U-6コーチのブログです。新米サッカー・フットサル選手と保護者の皆様、新米サッカー・フットサルコーチの頭の中・トレーニング理論・子育てについてなど忙しい父兄の皆様・選手や選手の卵たちに向けて出来る限り有益なことを綴れたらと思います。

運動神経は早めに鍛えよう!6歳までに90%、12歳で100%決まってしまいます!

こんにちは!

尼崎・伊丹の子供のサッカー/フットサルスクール、J-FOOT Jr.SCHOOL U-6コーチの三宅です。

体験にお越しになられた親御さんには必ず『運動神経は6歳までで90%の発達が終わってしまいますので、今の時期がすごく大切です。』とお伝えしています。
何度もお伝えしている通り、J-FOOT Jr.SCHOOL U-6クラスではサッカー・フットサル以外の動きもホントにたくさん行います。
それもやはり、神経系の発達のためで運動神経を鍛えるためです。

(この神経系の発達は脳の神経回路の発達なので、学力の向上にも関与するんですがそのことについてはまた別の機会にしますね。)

今回はその理論の元となる【スキャモンの発達・発育曲線】についてのお話です。

スキャモンの発達・発育曲線

スキャモンの発育発達曲線を参照すると、神経系統は生まれてから6歳頃までに 90%の成長を遂げ12歳でほぼ 100%になります。
この時期は脳の発達に伴って神経系の発達の著しい年代で、さまざまな神経回路が形成されていく大切な過程となります。
神経系は、一度その経路が出来上がるとなかなか消えません。
たとえば、いったん自転車に乗れるようになると何年間も乗らなくてもいつでもスムーズに乗れることが出来ることから理解できると思います。
この時期に神経回路へ刺激を与え、その回路を張り巡らせるために多種多様な動きを経験させることはとても大切なことです。
子どもが成長していく時点では、器官や機能はまちまちの発達をしていきますので、ある一つの課題に対しても“吸収しやすい時期”と“吸収しにくい時期”が出てきます 。
そこで、最終的に大きな成長を期待するなら、最も吸収しやすい時期にその課題を与えていくのが最適な方法です。

f:id:jfjs:20181124173344j:plain

発育曲線の説明

一般型

一般型は身長・体重や肝臓、腎臓などの胸腹部臓器の発育を示します。
特徴は乳幼児期まで急速に発達し、その後は次第に穏やかになり、二次性徴が出現し始める思春期に再び急激に発達します。思春期以降に再び発育のスパートがみられ大人のレベルに達します。

神経系型

器用さやリズム感を担う神経系の発達は脳の重量や頭囲で計ります。出生直後から急激に発達し、4~5歳までには成人の80%程度(6歳で90%)にも達します。

リンパ系型

リンパ系型は免疫力を向上させ扁桃、リンパ節などのリンパ組織の発達です。
生後から12~13歳までにかけて急激に成長し、大人のレベルを超えますが、思春期過ぎから大人のレベルに戻ります。

生殖器系型

生殖器系型は男児の陰茎・睾丸、女児の卵巣・子宮などの発育です。
小学校前半までは、わずかに成長するだけですが、14歳あたりから急激に発達します。生殖器系の発達で男子ホルモンや女性ホルモンなどの性ホルモンの分泌も多くなります。

プレ・ゴールデンエイジとゴールデンエイジ

書籍などにより、多少のばらつきはありますが神経系が急発達している3~8歳くらいまでを【プレ・ゴールデンエイジ】といい神経系が完成に近づく9~12歳を【ゴールデンエイジ】と呼ばれています。
実際には神経系の発達といっても若干の個人差はあるでしょうから、厳密に年齢による区切りがあるわけではなく、そういった概念ととらえておいてください(^^)

f:id:jfjs:20181124173344j:plain

子供の成長過程において、身体各機能の成長・発達に十分に考慮した運動環境を与えてあげる必要があり、脳の発達から考えても幼児期に様々な運動経験をしておく事がホントに重要です。
スキャモンの発育発達曲線を見ると、3~8歳頃(プレ・ゴールデンエイジ)に神経型が著しく発達するのがわかります。
脳をはじめとし、体内にさまざまな神経が張り巡らされていく大事な時期なのです。
この時期は、常に多様な刺激をからだが求める特徴があります。子供は夢中になるとすごい集中力を発揮しますが、つまんないとすぐに飽きて放り出してしまいます。ですのでメニューを作る際、飽きさせないで楽しませるには遊びやゲームの要素を多分に含んだプログラムが必要です。
このプログラムのひとつに【コーディネーショントレーニング】があります。【コーディネーショントレーニング】のことについてはまた別の記事で詳しく解説いたしますね(^^)
コーディネーショントレーニングにより多面的な基礎づくりを行えば行うほど、次にくるゴールデンエイジ(9歳~12歳頃)であっさりと課題をこなせてしまう【即座の習得】が可能になると言われています。それがさらには将来への準備に繋がるんです!